- 現役ECサイト運営者が執筆
- 月商2億円超のECサイト運営会社に勤務
- ネットショップ運営歴10年以上
- 店長としても月間売上4,000万円達成
- 仕入れサイトのNETSEA(ネッシー)を使うデメリット
- ECサイトの仕入れに使える?
- 個人でも無料で利用できる?
- かしこい使い方
上記の疑問に対してわかりやすく解説していきます。
NETSEA(ネッシー)を使えばカンタンに稼げると思ってませんか?
厳しいことをいいますが、現実は甘くありません。
この記事を読めばNETSEA(ネッシー)の正しい使い方がわかるようになります。
実際に利用していた私ができるだけわかりやすく解説します。
NETSEA(ネッシー)とは?
NETSEA(ネッシー)は、国内最大級の仕入れサイトです。
個人でも入会できるうえに入会金、年会費は一切かかりません。
なんと最小ロット1個から商品を仕入れられます。
さらに開業届は不要、入会審査もゆるめで、少なくとも私の周りで落ちた人はいません。
ECサイト運営を始めるなら知っていて損はないサービスですが、私はECサイト運営で活用するのは難しいと考えています。
【結論】ECサイトの仕入れには不向き
はっきり言ってECサイト運営でNETSEA(ネッシー)の利用はオススメしません。
これは自信をもって言えます。
ここまで言い切る理由は大きくわけて3つ。
- 商品価格が高い
- 希少性がない
- トラブルは当事者間で解決する必要がある
わかりやすく解説していきます。
商品価格が高い
「仕入れサイト」という名前から卸価格で仕入れられると思いがちですが、実際には業者の言い値で値段が決まっています。
なので、小売り価格とほとんど変わらない金額が提示されていることがあります。
その一つの要因は販売者の「在庫処分」としてNETSEA(ネッシー)が利用されていること。
実際に私が販売側となって利用していたときは、もっぱら在庫処分に使っていました。
事業としてやる以上、当然赤字では売れないため、代金を上乗せして販売します。
・・こう書くと、「悪徳業者ではないか?」となると思いますが、実際NETSEA(ネッシー)ではこのような取引は当たり前に行われています。。(^-^;
さらに言うと、NETSEA(ネッシー)のメリットとしてよく紹介される「1個から仕入れられる」サービスも落とし穴です。
販売者からすれば送料などの経費も加味して利益を確保しなければなりません。
そのため商品価格を高くせざるをえないのです。
希少性がない
わたしはECサイトには専門性が必要だと思っています。
なぜなら専門店のほうが他店との差別化もできますし優位に立ちやすいから。
なにより尖った商品を揃えたほうがピンポイントでお客さまの心に刺さります。
対して、NETSEA(ネッシー)を利用していると、どうしても専門性を出しにくい。
理由はシンプルに多くのECサイトが利用しているから。
似たようなラインナップのお店には魅力を感じにくいですよね。
残念ですが、ECサイトが乱立した今の環境では、どこにでも売ってる商品をわざわざあなたのショップで買うお客さまはいないのです。
無理に売ろうとすると最終的に価格競争に巻き込まれて消耗してしまうのでオススメしません。
便利な反面、参入障壁が低く競争相手が非常に多いのが難点ですね。
トラブルは当事者間で解決する必要がある
NETSEA(ネッシー)のサプライヤーは海外の業者、なかでも中国業者が多いです。
仕入れを安く済ませるためには中国製品は欠かせない存在ですが、同時にデメリットもあることを念頭におきましょう。
具体的なデメリットとしては、
- 納期に遅れる
- 注文したものと違う品物が届く
- 対応の悪さ
このようなトラブルは、現にいま私が勤めている会社でも起きています。
最大の理由としては、日本とは文化や仕事に対する考え方が異なるということが考えられます。
たとえば、注文したものと違う品物が届き、そのことについて仕入れ業者へ指摘する、というシチュエーションを想像してください。
日本の業者の場合はすぐに謝罪があり、新品商品と交換してくれますよね。
しかし海外業者の場合はこちらを「厳しい取引先」と判断し、距離を置こうとしてきます。
よくも悪くも合理的な考え方といえますが、日本の業者とのやり取りに慣れた方なら困惑しますよね。
上記にあげた業者間のトラブルについてNETSEA(ネッシー)は関与しません。
とはいえ、最終的にはあなたが信じられるかどうかです。
海外業者とのやり取りの経験があれば何とかうまく付き合うこともできると思いますが、初心者の方はある程度の苦労は覚悟しましょう。
このようにNETSEA(ネッシー)を利用するうえで注意しなければならない問題は山積みです。
もちろん商品や売り方にもよりますが、収益も出しづらく最終的に赤字セールとなります。
過去を思い起こすと大変だったイメージしかありません。
単発で利用するだけならまだしも、継続して仕入れる商品はないと断言できます。
主力商品は展示会に出向くなどして探しましょう。
とはいえ、利用価値はある
これまで散々ディスってきましたが、実際NETSEA(ネッシー)に利用価値がないかと言われるとそうではありません。
ちゃんとNETSEA(ネッシー)にも利用価値はあります。
ここからはNETSEA(ネッシー)のかしこい使い方を紹介します。
- 商品リサーチに使おう!
- 梱包・発送作業がいらない
- とにかく品数を増やせる
詳しく説明していきますね。
商品リサーチに使おう!
ECサイトを初めたての頃は何が売れるかわからないですよね。
とくに自分の商品を持っていなければなおさらです。
手探りで売れる商品を探していると、売上を出すまでに手間もかかりますし非常に時間もかかります。
しかし、NETSEA(ネッシー)の売れ筋ランキングをみることで、いま世の中で何が流行っていて売れてるのかわかりますよ!
NETSEA(ネッシー)には日本だけでなく世界中の商品が集まるので、ランキングの内容には信ぴょう性があります。
定期的にチェックして世の中の流行りをいち早くつかみ、生き残っていくための戦略を練りましょう。
たとえばNETSEA(ネッシー)の販売ランキング上位の商品は、世の中で需要が高まっていると推測できますね。
その場合は特集ページを作成することで販促に役立つはずです。
また、話題の商品をSNSで配信すれば集客効果も期待できますね。
このようにランキングをみるだけでも売上を上げるための情報が満載です。
ただしセール商品は、単に安くなってるというだけで売れている可能性もあるので要注意ですよ!
1個から購入できるのでリスク少なく商売できる
NETSEA(ネッシー)にはドロップシッピングに対応している商品があります。
カンタンに説明すると「メーカーがお客さまへ直接荷物を送り届けてくれるサービス」。
つまり荷物の発送が不要になります!
無在庫で商売をしたい、副業でお小遣いを稼ぎたい方にはピッタリのサービスですよね。
ただし、個人情報の提供については注意してください。
もし利用する場合はショップの利用規約にも注意書きし、お客様とトラブルがおきないようにしましょう!
とにかく品数を増やせる
厳しい言い方ですが、商品数の少ないショップは、ただそれだけで怪しくみえてしまいます。
せっかくお店を訪問してくれても、商品がたった数点しかなかったとしたらどうでしょう?
「え、しょぼ・・」
「ちゃんと荷物発送してくれるかな?」
「騙されたりしない?」
ネットショップが一般的に認知されてきたとはいえ、いまだにこんな考えを持つ方はいます。
というより、それが当たり前ですよね。
誰だってよくわからないショップから商品を購入したくありません。
つまりネットショップで売上を上げるにはお客さまの信頼を得ることは絶対条件なのです。
では、お客様の信頼を得るにはどうするか?
まずは「しっかり運営しているショップ」であることをアピールしましょう。
具体的にはこれらの施策が効果的です。
- 商品点数を増やす
- カスタマー窓口を用意する
- サイトデザインにこだわる
いきなり全てをこなそうとするのは大変ですが、少なくともNETSEA(ネッシー)を利用するだけで1つは達成できちゃいます。
もちろん商品が売れれば利益にもつながります。
しっかり目的を明確にしたうえでNETSEA(ネッシー)を利用しましょう!
さいごに
ECショップ運営でしっかり稼ぎたいなら、何でも一度は試して失敗してみるのが一番手っ取り早いです。
世の中の成功者と呼ばれる人の多くに共通するのは、何にでも飛び込む勇気と圧倒的な行動力です。
少なくともNETSEA(ネッシー)に登録するだけなら何のデメリットもありません。
厳しいことを言いますが、ここで二の足を踏むようでは成功は厳しいと思います。
さて、あなたはどちらでしょうか?
まずは習うより慣れろです。
思い切って飛び込んでみましょう!
入会方法
個人の方が登録する際には「個人事業主」を選択してください。
冒頭でもお話しましたが、開業準備中の方なら開業届は未提出で問題ありません。
屋号名も不要で、代表者名で登録が可能なので登録してみましょう。
まとめ:NETSEA(ネッシー)は使い方次第!
今回はNETSEA(ネッシー)のかしこい使い方についてお話しました。
ざっくりまとめると下記のとおりです。
- NETSEA(ネッシー)はECサイトの仕入れに不向き
- しかし使い方次第ではサポートツールになる。
- 目に見える利益を追うだけでなく目的をもって利用しよう。
かしこくNETSEA(ネッシー)を利用して売上を伸ばしていきましょう!
今回は以上です。