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【レビュー】『女子大生、オナホを売る。』神山理子(リコピン)~禁断のマーケティング術~

2023年5月20日

突然ですが、あなたはお金をたくさん稼ぎたいですか?

  • 自分で企画した商品を売りまくって昇進したい?
  • それとも独立して大きな収入を得たい?

もしあなたがそれを望むなら、この本はあなたにとって最高の指南書となるでしょう。

この本には「ヒット商品を作るための具体的な方法」が書いてあります。
しかもそれは「誰にでもできて」「再現性のある」方法です。

「いやいや、そんな方法はないでしょう」

そう思うのもわかります。もちろん相応の努力は必要です。

しかし本書は全マーケターが読むべき良書です。
逆に言えば、未読の方は危機感をもった方がいいと言えるでしょう。

  • 将来的に自分のビジネスを持ちたい
  • 会社で新しい事業企画を打ち立てたい
  • マーケティングの本質を学びたい

本書はそんな方にぴったりです。

今回紹介する本は「女子大生、オナホを売る。」

著者は神山理子(リコピン)(@tmt_bass)さん。

最初に言っておきますが、決してHな本ではありませんw

本書は、自ら開発したオナホをAmazonランキング4位にまで育て上げた著者が、

  • なぜオナホ業界を選んだのか?
  • 後発なのに成功できたワケ
  • 定番ブランドとの戦い方

そんな疑問について、実に論理的で具体的に紹介しています。

とも
この本を読めば「ヒット商品を狙って作る」ことができますよ!
(何度も言いますが、相応の努力は必要です!)

大成功の裏で著者のしかけた戦略とは?

さっそくネタバレにならない程度に紹介していきます!

著者がオナホ業界を選んだワケ

今さらですが、この衝撃的なタイトル。
本当にビックリしますよね・・w

そもそも「オナホって何?」って人のために簡単に説明すると、アダルトグッズのジャンルの一つです。

女性器を模した形状で、男性が自慰行為のために使用します。

世間的に有名なのもので言えば「TENGA」ですね!(それでもわからないよ!って方は自己責任でググってみてください)

とも
オナホについてはわかったけど、なぜ著者は「オナホ」を選んだのかな?

結論、「尊敬する先輩に勧められたから」(どーん!w)

始めは著者も乗り気でなかったものの、調べていくうちに色々なことがわかったそうです。

一つ例をあげると、本著「女子大生、オナホを売る」ではこのように説明しています。

オナホ領域を選んだ理由の1つは、「クリエイティブで勝負が決まりやすい領域なのに、コンセプト力で参入できる余地があったから」です。

(中略)

消費者の五感で「なんとなくいいな」と漠然と売れる市場に、明確な「買う理由」を持つコンセプト力のある商品を投下することで、勝率が上がります。

※引用:女子大生、オナホを売る。

たしかに「オナホ」と言われても購入の判断基準がわかりません。

そんな市場に「コンセプト力」という従来とは違った武器で立ち向かったわけですね。

その他にも次のような理由があります。

  • 参入障壁が高いから
  • 製造コストが低く、高価格帯で売りやすい環境だから
  • 信頼できる販売チャネルが存在するから

しかし、ネタバレしないためにも詳しく書けません。
本著を読んで確かめてみてください。

きっとオナホを見る目が変わりますよ!(そっちかい!w)

後発なのに成功できたワケ

後発企業には大きく分けて2つデメリットがあります。

  • ブランド認知度の不足
  • 競合の存在

まずブランドの構築には多大な時間とリソースが必要なため、信頼を築くのは非常に困難です。

また競合も大きな壁となります。

当然ですが、「業界歴が長い」というのは、それだけ技術力、ノウハウを蓄えている企業が多いということ。

そんな市場に無策で飛び込んだなら疲弊してしまうことは目に見えています。

とも
新参者にとっては不利な戦いになるんじゃないでしょうか?
リコピンさんはどう立ち回ったんだろう?

本書ではこのように書いています。

新規参入においては、「既存の商品と戦わない」ことも重要です。

(中略)

既存商品で争われていた商品特徴ではなく、「既存商品では盲点だった、かゆいところ」を最大の需要として捉えるべきです。

※引用:女子大生、オナホを売る。

つまり誰もが気づかなかったニーズを突いたということですね。

既存商品はもちろん、顧客本人ですら気づいていないニーズが必ずあります。

それを探し出すことが第一歩ということですね。

ちなみに本書には「顧客ニーズを探す方法」についても、ここには書き切れないほど具体的な説明があります。

定番ブランドとの戦い方

オナホ業界における定番ブランドというと、「TENGA」を真っ先にイメージする方が多いでしょう。

とも
圧倒的な知名度ですよね。まさに業界の巨人。
というか、世の中のほとんど男性はこれしか知らないのでは?

これってどの業界にも当てはまる「あるある」ですよね。

どんな戦略をたてたのでしょう。

本書ではこう書いています。

しかしTENGAのメイン商品は「使い捨てオナホ」です。

(中略)

それに対して、オナホ市場全体では実は「使い捨てオナホ」よりも「洗って何度も繰り返し使うオナホ」のシェアのほうが断然多いことがわかりました。

オナホヘビーユーザーにとっては、使い捨てオナホのTENGAはコスパが悪く、「洗って何度も繰り返し使うオナホ」を選ぶのです。

※引用:女子大生、オナホを売る。

つまりターゲットを「洗って何度も繰り返し使うオナホユーザー」に定め、そこに定番ブランドを作ろうと考えたわけです。

「どんなユーザー層、ニーズに対して商品を売るのか?」

意外とできてないことってありますよね。
読んでいて本当に目から鱗が落ちました。

リコピンさんのココがハンパない!

ここまで読んでいただいた方はもうおわかりだと思います。

そうです、リコピンさんは女子大生なのにメチャクチャ優秀なんです。

ここからは私が本書を読んで感じたリコピンさんのハンパない所を紹介していきます。

①知識欲求が半端ない!

少しだけ紹介すると、

  • マグロ漁船に乗る!
  • ひよこのオスメス仕分けバイトをする(しかも赤字で!)
  • システマに挑戦!

突拍子もない行動ですが、そのどれもが「お金を稼ぐため」ではなく「その本質を知りたい」という欲求からくるものでした。

つまり「学びの精神」です。

「ツラさ」のコスパがいいから、という理由でマグロ漁船なんか普通乗ろうと思いませんよねw

真面目な話をすると、意外と「学び」に対して、お金や時間を投資できない人って多いと思います。

「気になったことはすぐ行動!」

普段からこういった考えをもつことで成功に近づいていくんですね。

②徹底した調査力が半端ない!

  • 世界一オナホに詳しくなる!
  • 早朝、誰もいないオフィスで一人でAVを見る!
  • あげく秋葉原でお縄になりかける!

実際に本を読むとわかると思いますが、まるで「石橋をたたき割るんじゃないか?」くらい徹底して調査しているんですよね。

ユーザーの気持ちを理解するために、行動をトレースするあたりなんかまさに変態的です(すみません、褒め言葉ですw)

むしろ限られた予算のなか、少しでも成功確率を上げるためにはこのくらいの調査が必要だと思います。

③謙虚さが半端ない!

  • まだまだ成長する気満々!
  • 関わった人への感謝も忘れない!
  • これからも挑戦を続ける!

すごく抽象的な話になってしまいますが、これって成功するにあたって本当に大事なことですよね。

人間だれしも傲慢になってしまうとその時点で成長は止まります。

そうすると相対的に退化していってしまうんですよね。
世の中は進み続けているので。

またお世話になった方へ感謝する人の特徴の一つとして、他人に対して協力的であり、奉仕の意識を持っています。

そういった人間は総じて「応援されやすい」人です。

その証拠に本書を出版するきっかけも「事業家bot(@Midnight_Tokyo)」さんの助力もあったとのこと。

こういったリコピンさんだからこそ好感が持てますし、尊敬できますよね。

 

まとめ「女子大生、オナホを売る。」神山 理子(リコピン)

なぜ女子大生がオナホ業界で成功できたのか?

それには下記の理由がありました。

  • コンセプト力で参入できる余地のある業界を選んだから
  • 「誰もが気づかなかったニーズ」へ訴求したから
  • 定番ブランドのターゲット層を避けて勝負したから

私自身、「マーケティングの本質」について多くの学びのあった一冊でした!

実はこの他にも

  • 良いコンセプトとは何か?
  • 売れる商品名の付け方
  • 顧客を引き寄せるキャッチコピーの付け方

など、マーケティングに必要な情報をたくさん紹介しています。

こちらで購入できますので、良かったらどうぞ!

ちなみに私はいつも紙媒体で本を読んでいますが、近所の書店では売り切れていました。

またタイトル的にも少し気まずいので今回はKindleで購入しましたw

 

この本はできれば何度も何度も繰り返し読むことをオススメします。

そうすればこれらの知識があなたの中に浸透していき、自然と行動に落とし込むことができるようになるでしょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

  • この記事を書いた人

tomo

経歴:大学を中退→IT企業でWebマーケター→自社ECサイト立ち上げ→インターネット通販会社に勤務(現在) マンガ、映画が大好きです。 千葉県出身の30代

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